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わが家の畑で順調に育っていると思っていたスイカ。
なんか最近あんまり変わってないような…。よく見てみると…


A【元気に育っているように見えるスイカの実】 B【葉っぱにズームした画像】
上の画像は、昨日の朝、わが家の大玉スイカを撮影したものです。
左の画像Aは25㎝くらいに成長した実ですが、その周りの葉っぱに異常が発生しています。
右の画像Bはその葉っぱをズームした画像です。葉っぱが、内側に巻いていて葉脈の間が黄色くなり、褐色のブツブツができています。


C【葉の先端が茶色に変色した葉っぱ】 D【青々と異常がなかった頃の葉っぱと赤ちゃんスイカ】
左のCなんかは、もはや枯れ始めています。かーなーりー、ヤバい!
ということで、今回は、緊急に原因究明と対策を講じましたので、ご報告します。
みなさんのスイカが元気に育つように、ぜひ参考にしてみてください!
ヤバい症状と原因と基本的な対策
わが家のスイカに見られるものをアンダーバーで示しました。
症状1. 葉が黄色くなっている
全体的に黄色い場合
- 原因: 窒素不足の可能性が高いらしい。窒素は葉の成長に不可欠な栄養素。不足すると、古い葉から養分が新しい葉に移行するため、下葉から黄色くなる。
- 対策: 即効性のある液体肥料(窒素成分が多いもの)を施すか、追肥として化成肥料を与える。
葉脈だけが緑で、葉脈の間が黄色い場合
- 原因: マグネシウムや鉄などの微量要素が欠乏。特にマグネシウムは光合成に必要な成分。
- 対策: マグネシウム欠乏であれば苦土石灰や硫酸マグネシウムを、鉄欠乏であればキレート鉄?などの微量要素肥料を与える。
新葉が黄色い場合
- 原因: 鉄欠乏や、土壌のpHが高すぎる(アルカリ性すぎる)ために栄養吸収が阻害されている可能性がある。
- 対策: 土壌のpHを測定し、必要であれば調整します。鉄欠乏の場合は、微量要素肥料を与える。
症状2. 葉に斑点や病変が見られる
黒い斑点やカビのようなもの
- 原因: 炭疽病、べと病などの真菌性疾患。湿度が高く、風通しが悪い環境で発生しやすい。
- 対策: 病気に強い品種を選ぶ、株間を十分に開けて風通しを良くする、マルチングで土壌からの跳ね返りを防ぐなどが有効。発生してしまった場合は、適用のある殺菌剤を散布することも検討。
白い粉のようなもの

【中央の葉脈付近が白い葉っぱ】
- 原因: うどんこ病。葉の表面に白い粉状のカビが発生。光合成が阻害され、生育が悪くなる。
- 対策: 初期であれば重曹水などを散布するのも効果的。ひどい場合は、うどんこ病に効果のある殺菌剤を使用。
症状3. 葉がしおれている、または萎縮している

【暑い日中、しおれてしまったスイカの葉っぱ】
日中にしおれて、夕方には戻る場合
- 原因: 水不足。特に暑い日中は、蒸散量が多いため一時的にしおれることがある。
- 対策: 朝の早い時間にたっぷりと水を与えよう。土の表面が乾いたら水やりのタイミング。
常にしおれている、または株全体が萎縮している
- 原因: 根腐れ(水のやりすぎ)や、つる割病などの土壌病害。根が傷つくと水分や養分を吸収できなくなる。
- 対策: 水のやりすぎに注意し、水はけの良い土壌で育てることが重要。つる割病は一度発生すると厄介なため、発病株は抜き取り、連作を避けるなどの対策が必要。
葉が縮れていたり、奇形になっている
- 原因: ウイルス病、または吸汁性害虫(アブラムシ、ハダニなど)による被害。ウイルス病は治療が難しく、害虫が媒介することもある。
- 対策: 早期に害虫を駆除することが重要。ウイルス病が疑われる株は、他の株への感染を防ぐためにも早めに処分しよう。
症状4. 葉に穴が開いている、食害がある
- 原因: 病気ではなく、害虫による食害です。ウリハムシ、アオムシ、ヨトウムシなどが葉を食べてしまいます。
- 対策: 早期発見・早期駆除が大切。見つけたら捕殺したり、防虫ネットをかけるなどの物理的な対策が有効。ひどい場合は、適用のある殺虫剤の使用も検討する。
症状5. 葉の縁が茶色くなる、枯れる
- 原因: カリウム不足や、乾燥による生理障害。
- 対策: カリウムは果実の肥大に重要な栄養素。追肥でカリウムを含む肥料を与えたり、水やりを適切に。
まとめ 収穫まであとわずか!わが家で実際にやった対策はコレ!
わが家で「肥大期」に入ったスイカ!
この時期の管理が、甘くて大きなスイカを収穫できるかどうかの分かれ道!
今回わたしがやった対策は、次の3つです!
対策1. 水やりが基本!乾燥は大敵…らしい
スイカの実の約90%は水分。そのため、肥大期には十分な水やりが何よりも重要。肥大期に乾燥させると、実の肥大が止まってしまったり、果肉が硬くなる原因になります。
改善点
- 植え付けから続けてきた乾燥を防ぐはずの黒マルチ。思い切ってはずして、株元のまわりをスッキリさせてみました。まいた水が株元の10㎝ほどのエリアしかかかっていなくて、黒マルチが逆に日中の暑さで高温になっていました。とりあえず、これで様子を見ます…。。。
対策2. 追肥で栄養補給!窒素・リン酸・カリウム・マグネシウムのバランスを重視
実を大きくするためには、たくさんの栄養が必要。葉っぱの色が教えてくれたSOS!
しかし、追肥って、葉っぱから吸収させることもできるんですね~。知らなかった…。
- 肥料の種類: スイカの肥大期には、特にリン酸とカリウムが重要。リン酸は実の成長を促し、カリウムは糖度を高め、果実の品質を向上させる。窒素も必要ですが、与えすぎるとつるばかり茂って実が大きくならない「つるぼけ」の原因になるので注意が必要。
- 追肥のタイミングと量: 1つ目の実が握りこぶし大になった頃から追肥を始め、2〜3週間に1回程度与えよう。株元から少し離れた場所に溝を掘って肥料を埋めるか、液肥を与えるのが効果的。
今回は、コレ↓を薄めて使ってみました!マグネシウムも入っているのでいいかも!

対策3. 玉直しと敷きワラで「色ムラ」と「病気」を防ぐ
スイカは地面に接している部分が黄色くなりやすく、また病害虫の被害を受けやすい。これを防ぐためには玉直しと敷きワラが有効。
- 玉直し: 実が成長してきたら、数日に一度、そっと実の向きを変えてあげます。こうすることで、太陽の光が全体に当たり、均一に色づき、甘みも均等に。ただし、まだ小さい実や、へたの部分が弱い場合は無理に動かさないようにして注意。
- 敷きワラ(座布団): 実の下にワラや古い新聞紙などを敷くことで、地面からの熱や湿気を遮断して、病害虫(特にウリハムシやダンゴムシなど)の侵入を防ぐ。また、土の跳ね返りによる病気(炭疽病など)の予防にもなる。


【硬いレジャーシートの上から、やわらかい“座布団”を敷いてあげました】
収穫まであとわずか。
水やり、追肥、そして日々の観察と適切な管理が成功の鍵を握ります。大きくなっていく実ばかりに気を取られてしまわないように、葉っぱや株元など、実を育てている大事なところの変化に注意して、甘くて大きなスイカを見てみたいものですね。
みなさんも、ぜひこの記事を参考に、自慢のスイカを収穫してくださいね!
ということで、今回は、この辺で。。。
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