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見逃すな!キュウリが SOS を出している!かも…
連日の猛暑、わが家の畑のキュウリ、なんだか葉の色が悪い、元気がなさそう…。
実は、キュウリの葉は、私たちにたくさんのサインを送ってくれています。肥料が足りないのか、それとも病気にかかっているのか。葉のわずかな変化に気づくことで、美味しいキュウリをたくさん収穫できるかどうかが決まります。
今回は、わが家のキュウリの葉の画像を例に、葉の様子からキュウリの健康状態をチェックする方法を考えてみます。早期発見・早期対策で、キュウリのSOSを見逃さず、夏野菜の主役を元気に育てましょう!
キュウリの健康チェック! 葉っぱのサインの見極め方
まずは、健康なキュウリの葉を知ることが大切です。ここから、キュウリの葉に見られる代表的な症状とその原因、対策を見ていきましょう。
1. 健康なキュウリの葉

【健康なキュウリの葉】
- 特徴: 濃い緑色でツヤがあり、ピンと張っています。葉脈もはっきりとしていて、いかにも生命力にあふれている様子です。これがキュウリが最大限に力を発揮している理想の状態です。
2. 葉の色が薄い・黄色い


【全体が黄色いキュウリの葉】 【葉脈の間の色が薄いキュウリの葉】
- 症状: 葉全体が黄色っぽくなる、または葉脈は緑なのに葉脈の間が黄色くなる(葉脈間黄化)。
- 原因:
- 肥料不足(特に窒素): キュウリは生育旺盛なため、肥料切れを起こしやすい。窒素は葉の色を濃くする重要な栄養素。
- 水はけの悪さ・根腐れ: 根が傷むと栄養を吸収できなくなり、葉が黄化することがある。
- 病気: 特定のウイルス病や根の病気でも葉が黄化することがある。
- 対策:
- 追肥: 液肥や固形肥料で速やかに追肥する。特に窒素成分の多い肥料が効果的。
- 土壌改善: 水はけが悪い場合は、土壌に腐葉土などを混ぜて改善を検討する。
- 水やり: 土の表面が乾いたらたっぷりと与え、過湿にならないように注意する。
わが家では、赤のアンダーバー部分で示した「水はけの悪さ」が該当します。定植のときに耕しておいたのですが、水やりをするとすぐに水か浮いて、なかなか染みこんでいかないような土の性質です。シーズンが終わったら、来年に向けて土壌改善ですね…。
3. 葉に斑点やカビがある


【白い粉状のカビのようなものが見えるキュウリの葉】
- 症状: 葉の表面に白い粉のようなものが付着する、褐色や黒い斑点ができる、葉に穴が開く、クモの巣のようなものが張る。
- 原因:
- うどんこ病: 白い粉状のカビ。風通しが悪く乾燥した環境で発生しやすいです。
- べと病、炭疽病: 褐色の斑点ができる病気。多湿な環境で広がりやすいです。
- 害虫: ハダニ、アブラムシ、ウリハムシなどが葉を食害したり、病原菌を媒介したりします。
- 対策:
- 病気の初期症状: 発見次第、感染した葉は早めに取り除き、畑の外で処分する。専用の殺菌剤を使用するのも効果的。
- 風通し: 密植を避け、整枝(子づるや孫づるの整理)をして風通しを良くする。
- 害虫対策: 定期的に葉の裏をチェックし、見つけ次第駆除する。粘着シートや農薬も活用。
これは、6月ごろからすでに出ていた症状で、赤のアンダーバー部分で示した「うどんこ病」「ウリハムシ」が該当します。「白い粉のようなものが付着する」のは、地面に近いがほとんどなので、見つけ次第、切って廃棄しています。いたちごっこ的ですが、効果はありますね。

【キュウリの葉に止まるウリハムシ】
「ウリハムシ」はかなり数が減りました。いまでは、ほとんど見られません。「ウリハムシ」も暑さに弱いんですかね。
4. 葉が縮れている・変形している

【しわくちゃに縮れているキュウリの葉】
- 症状: 葉がしわくちゃに縮む、いびつな形になる、極端に小さくなる。
- 原因:
- ウイルス病: アブラムシなどが媒介するウイルスに感染すると、葉が縮れたり、モザイク状になったりする。一度感染すると治すのが難しい病気。
- 乾燥・水不足: 極度の乾燥ストレスを受けると、葉がしおれて縮むことがある。
- 栄養過多・肥料焼け: 肥料を与えすぎると、根が傷つき、葉が変形することがある。
- 寒さ・高温: 急激な温度変化や生育に適さない温度も葉の変形を引き起こすことがある。
- 対策:
- ウイルス病: 感染した株は、他の株への感染を防ぐため、速やかに抜き取って処分します。媒介するアブラムシ対策も重要です。
- 水やり・施肥の見直し: 環境に合わせた適切な水やりと、肥料の量を見直しましょう。
- 環境調整: 極端な温度変化を避けるため、必要であれば日よけや防寒対策を検討します。
過去の記事↓でも指摘しましたが、
キュウリのとなりにミニトマトを植えていて、ミニトマトが乾燥を好むと言うことで、水やりをできるだけ控えていたのが原因だと思います。葉っぱだけでなく、下の画像のように、実にも影響が出ているようなので、これからは水やりに気をつけたいと思います。本当に水は奥が深い!


【水分不足で丸まってしまったキュウリの実】
改めて反省!健康なキュウリを育てるために日々のケアを丁寧に!
やっぱり、美味しいキュウリを収穫するためには、日々の観察と予防的なケアが欠かせませんよね。
- 適切な水やり: 土の表面が乾いたら、午前中の早い時間か夕方にたっぷりと水を与えましょう。
- バランスの取れた施肥: キュウリは生育期間が長いため、生育段階に合わせた追肥が重要です。肥料の種類や量を適切に調整しましょう。
- 風通しの良い環境作り: 株間を十分に開け、混み合った葉や脇芽は適宜剪定(整枝・誘引)して風通しと日当たりを確保します。
- 病害虫の早期発見と対策: 毎日、葉の表裏をよく観察し、異変があれば早期に対処しましょう。
- 連作障害の回避: 同じ場所に連続してキュウリを植えると、生育が悪くなったり病気にかかりやすくなったりします。翌年は別の場所で育てるか、土壌改良を行いましょう。
小さなサインを見逃さずに、美味しいキュウリを!
キュウリの葉は、毎日変化して、その色や形、表面の様子を注意深く観察することで、キュウリが「今、どんな状態なのか」を教えてくれます。
この記事でご紹介した「わが家のキュウリ」の例が、みなさんの家庭菜園のキュウリの健康診断に役立てばうれしいです。小さな変化にも気づき、早めに対処することで、病気を防ぎ、元気に育ち、たくさんの美味しいキュウリを収穫できるはずです。
まだまだ、暑い夏は続きますが、シーズンの最後まで健康的なキュウリを育てられるように、お互いがんばっていきましょう!
ということで、今回は、この辺で。。。
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